青森県立中央病院と青森市民病院を統合した新しい病院の整備候補地について、宮下知事は、8月中に整備場所を決定する方針に変わりはないことを改めて強調しました。

9日に開かれた県議会の全員協議会では、各会派の代表である議員8人が質疑をしました。

統合新病院の整備場所は現在、有識者会議が「青い森セントラルパーク」と、「県営スケート場一帯」の2つの案を比較しながら検討しています。

その候補地の決定時期について宮下知事は、従来の答弁通り8月中に決定する考えを強調しました。

青森県 宮下宗一郎知事
「私としては8月中という結論に変わりはないと思っていますし、青森市長も同じ考えかと思います」

一方で、出席した議員からは、県が示した「スケート場一帯案」について、青森市との事前の協議が不十分ではないかなどの指摘が寄せられました。

県議会(自民党会派) 阿部広悦議員
「ちょっと乱暴すぎる提案だと私は思います。青森市と二人三脚が取れていない状況を非常に重く感じております」

青森県 宮下宗一郎知事
「青森市から理解を得ないまま、これから進めていくということはまずない。客観的なデータ、客観的な事実に基づいて冷静に話し合って理解を得ていきたい」

整備場所の検討を巡っては、経費を比較検討した資料を県のほかに青森市も8月14日に市が独自にまとめた資料を公表するとしていて、今後は、県と市、双方の資料をどのようにすりあわせながら協議して結論を出せるかが焦点となります。

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