東京都では伊豆・小笠原諸島に巨大津波のおそれがあります。このうち、最大27メートルの津波が想定されている新島の対応を取材しました。

東京都心から南におよそ150キロ。新島では南海トラフ地震が起きた場合、都の想定でおよそ17分後に最大27メートルの津波が想定されています。

記者
「職員の方が要支援者の方の自宅をまわっています」

新島村の職員はけさ、1人で避難するのが難しい島民の家を一軒ずつ訪問しました。

職員
「もし事前に避難したい場合、役場に連絡頂ければ」

浸水域に住む新島島民
「(Q.避難に向けて備えは)いつも準備はしている、リュックに入れて」

支援が必要な高齢者らは、津波の浸水区域に77人います。

東京・新島村 大沼弘一 村長
「(集落の)2分の1から3分の1は浸水域になるということがある。危機感を持って動いています」

島民は…

東京・新島島民
「自分の家のすぐ近くは避難タワーがあるので、津波が来たら避難できるようにしています」
「お店と宿をやっているけど、今のところキャンセル入っていない。そこだけ心配」

東京都には、新島を含め11の島に津波が想定されています。最も高い津波のおそれがあるのは、式根島でおよそ28メートル。すべての島の死者数は最大で952人と想定されています。

JNNが島の各自治体に問い合わせたところ、防災無線などでの情報共有、避難経路の再確認などを徹底しているということです。

南海トラフ地震評価検討会 山岡耕春 委員
「島というのは非常にコミュニティーがきちんとしていると思っています。津波浸水域にいる人が避難できるように避難経路を確認してもらうことが一番大事」

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