2050年には全ての世帯に占める1人暮らしの割合がおよそ45パーセントにのぼり、身寄りがなく1人で暮らす高齢者が急激に増えるという推計を国の研究所がまとめました。

国立社会保障・人口問題研究所は、2050年までの世帯の数や種類などについて推計をまとめました。

その結果、平均の世帯の人数は、2020年の「2.21人」から減少を続け、2033年に初めて2人を下回り、「1.99人」になるということです。全ての世帯に占める「1人暮らし」の割合は、2020年の38.0%から2050年には6.3ポイント増えて、44.3%となります。

また、65歳以上の高齢者が1人で暮らす割合は、2020年から2050年で、▼男性で16.4%から26.1%に、▼女性で23.6%から29.3%となり、特に男性の一人暮らしが増えるということです。

さらに、65歳以上で1人暮らしをする高齢者が結婚をしたことがない割合は、2020年から2050年で、▼男性で33.7%から59.7%に、▼女性で11.9%から30.2%となり、身寄りのない高齢者が急増するということです。

国立社会保障・人口問題研究所は、「地域に日常生活の支援が必要な高齢者が増えるため、支える仕組みを早急に考える必要がある」と指摘しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。