パリオリンピック・レスリング女子57キロ級準決勝で、櫻井つぐみ選手(高知・香南市出身)がアメリカのヘレン・マルーリス選手に10-4で勝利し、決勝に進出。銀メダル以上が確定しました。

櫻井選手は1回戦、カナダの選手に6-1で勝利、2回戦ではエクアドルの選手に11-1でフォール勝ちを収め、危なげなく準決勝に進出しました。

準決勝ではアメリカのヘレン・マルーリス選手と対戦。マルーリス選手は、8年前のリオデジャネイロ・オリンピックで、吉田沙保里さんを決勝で破り、金メダルを獲得した選手です。昨年の世界選手権準決勝で櫻井選手はマルーリス選手と対戦し、櫻井選手が6-0で勝っています。

試合は第1ピリオド35秒、マルーリス選手が足をかけて櫻井選手を崩し、バックを取って2点を先制します。しかし第1ピリオド終了間際、厳しい組み手争いから櫻井選手がマルーリス選手を片足タックルで仕留め、4ー2と逆転し第1ピリオドを終えます。

第2ピリオドに入ると櫻井選手の攻撃が炸裂。片足を取ってグラウンドに持ち込んだあと、アンクルホールドで相手を2回まわし、4点を追加します。その後もバックを取って2点を加え、攻撃の手を緩めませんでした。試合終了間際、マルーリス選手に2点を返されますが、10ー4で櫻井選手が勝利し、決勝に進出。銀メダル以上が確定しました。

決勝は日本時間の10日午前4時15分から行われ、櫻井選手は高知県出身選手としてオリンピック個人競技92年ぶりの金メダル獲得を狙います。

高知県勢として92年ぶりとなるオリンピック金メダルを目指す櫻井つぐみ選手

■銀メダル以上が確定した櫻井つぐみ選手
「(先に)ポイントを取られてしまったが、そのあと修正することができて、最後は自分の持ち味である、後半、絶対(ポイントを)取れるという気持ちで試合をしました。(マルーリス選手とは)何回も対戦しているので対策を練られたが、今回が一番やりにくかったです。あす絶対勝つという気持ちを持って、1試合ですべてを出し切って優勝できるように頑張ります」

金メダルまであと1勝となった櫻井つぐみ選手(高知・香南市出身)

櫻井つぐみ選手
2001年9月3日生まれ(22歳)。高知県香南(こうなん)市出身。野市小学校~野市中学校~高知南高校~育英大学~育英大学助手。レスリング選手だった父・櫻井優史(ゆうじ)さんの影響で3歳からレスリングを始め、「高知クラブ」時代には2014年~2016年の全国中学生選手権で3連覇と頭角を現す。その後も国内・海外の様々な大会を制する活躍を見せ、2021年に世界選手権女子55キロ級を、2022年には世界選手権女子57キロ級をそれぞれ制覇。2023年の世界選手権でも女子57キロ級を制してパリオリンピックへの切符をつかむ。オリンピック初出場。

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