5日の日経平均株価は、急速な円高などを背景に、過去最大の下げ幅となる4451円の値下がり。翌6日は一転、終値で3217円値上がりし、過去最大の上げ幅となりました。株価の乱高下が続く中、ここ数年で価格が上がり、安定性の高い資産として注目されているのが「金」です。

日々、店に持ちこまれてくる、様々な種類の金。金やブランド品などの買い取りを行う福島県郡山市の質屋「ブレラ」です。

ブレラ アキヤマ質店・秋山実代表取締役「万年筆のペン先とか金歯とかピアスのキャッチの部分、そういったものの金製品も買い取りがあった」

金の小売価格、5年で2倍以上に

この店では、X線の機械などを使い、持ち込まれた金が本物かどうかを見分けます。例えば、使わなくなった指輪に含まれる金の量をはかってみると、金の量を表すグラフが純度75%を示し、18金であることが分かりました。

秋山代表「X線分析器や比重計を用いて、純金なのか18金なのか10金なのか金の品をしっかりと調べて、ひとつひとつ丁寧に値段を伝える」

貴金属製造・販売の大手、田中貴金属工業が設定しているこの5年間の金の価格を見ると、8月7日の小売価格は、1グラムあたり1万2290円。5年前と比べると、2倍以上値上がりしているのが分かります。

新型コロナの流行やロシアのウクライナ侵攻など、世界的な情勢不安を受けて、いま、資産として安定性の高い金の需要が高まっているということです。

意外と身近にある「金」製品

金の価格が上がるにつれ、各地で多くの買い取り店が見られるようになりましたが、ブレラの秋山さんは「金を売る際は、1つの店舗だけで決めないことが大切だ」といいます。

秋山代表「何店舗か値段を比べてもらうと、ちゃんとした高い値段で売ることができます」

秋山さんによりますと、指輪やネックレス、金歯、さらには万年筆のペン先やピアスのキャッチの部分なども、金が含まれていれば買い取ることができるということです。金というと、なかなか縁のないものだと思ってしまいますが、実は、家庭の意外なところに眠っているかもしれません。

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