香川県はきょう(7日)、県内全域に「水稲・斑点米カメムシ類に関する病害虫発生予察注意報」を発表しました。

これは、7月に病害虫防除所が行った調査で「水稲に害を加える斑点米カメムシ類が多く確認され、今後も発生を助長する気象が続くとみられる」ためです。

【画像①】

その理由として、今年の冬が暖冬だったため、果樹カメムシ類が多発傾向になっているということです。

なお香川県内全域では、向こう1か月気温が高く、降水量もほぼ平年並みの予報であることから、8月中旬ごろから出穂する短期水稲・普通期水稲に被害が発生する恐れがあるとしています。

【画像②】シラホシカメムシ

ちなみに「斑点米カメムシ類」とは、水稲の穂を吸汁し、斑点米を発生するカメムシ類の総称です。

ミナミアオカメムシ【画像③】やホソハリカメムシ【画像④】等が含まれ、斑点米【画像⑤】が玄米1000粒中に1粒以上混入すると、米の投球が2等以下に下がってしまいます。

【画像③】ミナミアオカメムシ
【画像④】ホソハリカメムシ
【画像⑤】斑点米

今後行うべき防除について、香川県は、
・畦畔などの圃場周辺の除草を行い、カメムシの発生源を少なくする
・雑草等の刈り取りは、出穂7~10日前までに行う
・薬剤防除は出穂期~稲揃期に1回目、発生が多い場合はその7日~10日後に再度行う。

【画像⑥】アカヒゲホソミドリカスミカメ

また、近くに所有する休耕地がある場合には、耕起などを行い、雑草の発生量を抑えて、カメムシの増殖源とならないようにすることが大事だということです。

【画像⑦】クモヘリカメムシ

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。