東京女子医科大学で不正なカネの流れが指摘されている問題で、大学の理事会がきょう、岩本絹子理事長の解任を決めたことが関係者への取材でわかりました。

東京女子医科大学をめぐっては、不透明な人件費の支出や推薦入試での寄付金の受け取りなどが指摘されています。

この問題について今月2日、大学が設置した第三者委員会が調査報告書を公表し、岩本理事長の「1強体制」を指摘したうえで、「抜本的な改善・改革が必要」としていました。

その後の関係者への取材で、大学の理事会がきょう臨時理事会を開き、岩本理事長の解任を決めたことがわかりました。

関係者によりますと、今月5日に開かれた教職員向けの報告会では、出席した理事全員が辞任する意向を伝えたうえで岩本理事長にも辞任を要求したものの、岩本理事長は「すぐには辞めない。弁護士と相談する」という趣旨の説明をしていました。

東京女子医科大学の同窓会組織「至誠会」をめぐっては、勤務実態がない職員に給与が支払われていた疑いがあるとして、警視庁が今年3月、大学本部や岩本絹子理事長の自宅などを家宅捜索していました。

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