見るだけで顔をそむけたくなるような炎。

ここは熊本県荒尾市にある旭製作所本社工場。製薬会社や大学などの研究機関で使われる「理化学ガラス」の製作工場としては、世界最大規模の工場です。

扱うガラスは、一般的な窓ガラスなどよりも純度や耐熱性が高く加工も容易ではありません。そのため、使われるバーナーの炎の温度は1300度。時には2000度に達することもあるといいます。

しかし作業員たちは、顔をしかめるそぶりすら見せません。

入社11年目 橋本亮さん「入社当時だとやけどしていたような作業も、いまでは全然しなかったり皮膚も厚くなったり、慣れてきていると思う」

一方、隣の作業場では、小型の製品も作られていて、ここでも作業員たちが炎を目の前で扱っています。

入社2年目 坂上裕香さん「この前(髪の毛が)後ろの方まで燃えちゃいました」

そんな作業場の室温を計ってみると…。

みるみる上昇する室温。15分後には40度を超えました。

いくら炎に慣れても、それだけでは乗り切れない灼熱の作業場。

この工場では熱中症対策のため、作業員1人1人にスポットクーラーを用意し、冷風に当たりながら作業を進めています。

橋本さん「暑さ対策は結局食事、睡眠、水分補給。喉が渇いてなくても多めにとる」

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