7日は「立秋」。暦の上では秋ですが、全国的に猛暑が続いています。
西日本の広い範囲で35度以上の猛暑日が予想されているほか、名古屋で37度、東京も33度が見込まれています。

外気温は危険な暑さ、ただ、それ以上に暑くなる場所があります。それは、車内です。

奥野粋子tysアナウンサー
「この暑さのまま車内にいるとかなり危険なことが分かります」

車内温度は 我々の想像をはるかに超えているんです。

車社会の山口県の自動車保有台数は、令和5年3月31日時点で、およそ107万台と言われ、県民 1.2人に1台の割合です。自動車が生活に欠かせない移動手段になっています。

自動車を運転していると予期せぬトラブルが 起きることもあります。JAFロードサービスの出動理由、一般道路での1位は「過放電バッテリー」。バッテリー上がりのことですが・・・

実はこれ、エアコンを使う夏場が最も出動が多いそうなんです。

ではなぜ、エアコンを使うのか。それは車内が熱いから。そんな 車内温度について取材しました。(6月取材)

奥野アナ
「午後2時の山口市です。現在の気温、手元の温度計で32度。雲もありますし、風も吹いているので比較的過ごしやすいです」。外はそこまで暑さは感じていないよう。しかし、車内に入ると…。

奥野アナ
「むあっとしています。体感温度は全然違いますし、湿度もかなり高く感じます」

車内の温度を測ってみました。運転席と助手席の間に直射日光を避けた状態の 温度計を設置します。観測開始。

窓を閉め切った状態の車内温度は みるみる上昇し、わずか10分で38度を観測。

さらに開始から45分。お昼1時過ぎの車内は、47度まで上昇しました。ダッシュボードがもっとも高温になるそうで、温度を測ってみると…

77.3度もありました。かなり熱くなっています。

全国に52の支部を配置するJAFの山口支部、横平一平さんはこう言います。

JAF山口支部、横平一平さん
「車は熱をため込みやすく、暖かい空気を外に逃がしにくいもの」

太陽の光を通しやすいガラス。さらに ダッシュボードが 日光に照らされ 熱をためるとそこから熱伝導効果で、車の中を温めてしまう。

車内温度の上昇理由は主に、この二つと言われています。

今日はこの季節、覚えておきたい事をご紹介します。

車内に置いておいてはいけないものは何があるのでしょうか?

横平さん
「ライター、食品、もちろん動物、人もそのままにしておくと危ないです」

車内は我々の想像を超える温度となり、命にかかわる事故につながりかねません。

車内温度の上昇を防ぐ方法として、サンシェードを使ったり熱がこもらないよう、ちょっと窓を開ける、さらに日陰に駐車することで、車内温度が大きく変わることも実証されています。

ただ、そこまでしても車に乗った瞬間のあの暑さと不快さ、早くなんとかしたいですよね。最も早く温度を下げる方法はなんなのでしょうか?

横平さん
「1番効率的なのは
①窓を全開に
②エアコンを外気循環に
③エアコンの温度設定は1番低いLo、風量はオートに
④2~3分走行した後に窓を閉める
⑤エアコンを内気循環に。
以上でもっとも効率的に車内の温度が下がったというデータがあります」

窓を開けて 車内に溜まった熱を逃がしながら、強烈なエアコンと走行を合わせる事が、最も早く 車内温度を下げるそうです。

さらに燃費的にもこの方法が一番効果的でもあるそうです。

車内の温度を下げる手法はいろいろありますが、事故を防ぐために、もっとも大事なことは…
「大事な人や動物、大事なものは、数分であってもエンジンを止めた車内に放置しない」
ほんのちょっとだから…と油断しないで、この基本を守りましょう。
(テレビ山口「mix」2024年6月13日放送を再構成)

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