加熱式タバコを中国に不正に輸出するつもりだったとみられています。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、中国籍の楊拡毅容疑者(47)です。警察によりますと、楊容疑者は今年6月、大阪府吹田市内のコンビニで、不正に入手した他人のクレジットカード情報が登録されたスマートフォンで電子決済し、加熱式タバコの本体1点をだましとった疑いがもたれています。

 楊容疑者が持っていたスーツケースからは、加熱式タバコ35カートンと本体9個、犯行用とみられるスマートフォン26台が押収されました。

 その手口はこうです。まず、楊容疑者の背後にいるとみられる詐欺グループがフィッシングメールをきっかけにクレジットカード情報を不正に入手します。

 【実際のフィッシングメールの内容】
 『確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、カードのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました』

 その後、中国から観光用ビザで入国した楊容疑者に犯行用のスマホ26台を渡します。スマホ1台には3人分のクレジットカード情報が入っていて、楊容疑者はこれらを使ってコンビニで加熱式タバコを購入する「買い子」だったとみられています。

 取り調べに対し楊容疑者は「タバコの代理購入のアルバイトをしていただけ」と容疑を否認しています。

 中国では日本の加熱式タバコが倍の値段で売れるほど人気があるということで、警察は、中国に不正に輸出する目的だったとみて捜査を進めています。

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