日経平均株価が歴史的な急降下をたどり、値下がり幅が4451円28銭と過去最大となった5日。そこから一転、6日の終値は3217円04銭と過去最大の値上がりとなりました。

歴史的な乱高下をみせる株価ですが、「NISA」をきっかけに投資を始め、一喜一憂しているという方もいるのではないでしょうか。何を隠そう、筆者がその一人です。

金融庁が6月に公表したデータによりますと、2024年3月末の時点で「新NISA」制度を利用した買い付け額は6兆円に上り、そのうち成長投資枠での買い付け額は5兆円を超えています。

そこで、新NISAで投資を始める際のポイントと、投資の心構えをファイナンシャルプランナーに聞きました。

NISA制度の最大の特徴は「非課税」

まずはNISA制度のおさらいです。

通常の投資では、仮に100万円を投資したとして10万円の利益が出ると、税金が20%程度かかるため、手元に残る利益は8万円ほどになります。一方、NISAは非課税なので10万円はそのまま利益として残ります。

2024年1月にスタートした新NISA

新NISAには、「つみたて投資枠」「成長投資枠」という2つの枠があります。また、旧NISAでは非課税の期間が限定されていましたが無期限になりました。さらに年間の投資枠も大幅に増え「つみたて投資枠」が120万円、「成長投資枠」が240万円になっています。

この2つをあわせた非課税の保有限度額は、最大1800万円と、旧NISAから大幅に引き上げられています。

「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違い

「つみたて投資枠」は、金融庁が定める基準を満たし、長期の積み立てに適したとされる投資信託に限定されます。

一方「成長投資枠」は、投資信託に加えて、株式など幅広い商品を購入することができます。「成長投資枠」では「つみたて投資枠」の基準を満たした商品も購入することができます。

ファイナンシャルプランナーから見た新NISAのポイントは…

次に、ファイナンシャルプランナーでオフィスツクル代表の内田英子さんに、新NISAをはじめる際の注意点などを聞きました。ポイントは3つです。

まず1つ目は「投資の目的を明確にする」ということです。NISAはあくまでお得に投資ができる“箱”です。目的によって望ましい運用方法が変わってくるということです。

2つ目は、NISAは主に株式投資がメインになるので「必ずリスクがある」ということです。このリスクについて正しく理解する必要があります。

そして、3つ目は「金融機関選び」です。事前にじっくり内容を詰めて自分に合ったやり方で、というのが大切になるとのことです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。