急性白血病と診断された子どもの看病に専念するためチームを離れていた際に受けた支援のお礼をしたいと、サッカーJ3・AC長野パルセイロの選手が長野市でサッカー教室を企画しました。
長野市の室内練習場で6日開かれたサッカー教室にはおよそ60人の小学生が参加しました。
手作りのイベントを企画したのは、パルセイロの砂森和也(すなもりかずや)選手です。
23年6月、急性白血病と診断された2歳の長女の看病に専念するため、およそ5か月間チームを離脱。
すると、全国のJリーグのクラブや選手などが自主的に募金活動を行うなど支援の輪が広がりました。
砂森和也選手:
「サッカーでつながる人たちに、僕ら家族が支えてもらった、支援や暖かい言葉もいただいた、少しずつみんなに恩返しがしたいという気持ちで、こういう会を開かせていただきました」
「恩返しのサッカー教室」にはチームメイト9人も協力。
自分たちでスポンサーを探して会場費などを捻出。子どもたちの参加費は無料です。
加藤弘堅(かとうこうけん)選手:
「ひとりで何かできるわけではないので、小さなことでも活動するっていう意思を聞いてできることなら協力したいなって思いで賛同しました」
ボールを使った練習に加えてグループで手をつないで逃げる鬼ごっこなどのメニューも。サッカーの技術だけではなく、仲間を大切にする「助け合い」を学んでほしい。砂森選手の思いです。
砂森和也選手:
「顔面にボールがぶつかっちゃっても…大丈夫?って手を差し伸べてくれた子もいましたし、そうやってみんなで勝つために、話し合いをすると、小さい力も少しずつ大きくなっていくので」
参加した小学生は:
「プロの選手とできてうれしかったです、途中からみんなと友達になれてうれしかった、将来の夢はサッカー選手になって、パルセイロに入って、そこから日本代表になりたいです」
子どもたちとの交流は、選手たちにとっても有意義な時間になりました。
忽那喬司(くつなきょうじ)選手:
「楽しんでサッカーをやるという部分を僕たちも教えられてるような気がして、お互いにとってすごくいい機会になってるなと思います」
仲間と協力して実現した恩返しのサッカー教室。今後も、プレーと並行してチャリティー活動にも取り組んでいきたいと砂森選手は考えています。
砂森和也選手:
「まだまだ全国に、小児がんと戦っている子ども、家族の方もいますので、そういう人たちに勇気を与えられるように、頑張っていきたいと思います」
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