山陰でも大きな課題となっている空き家の増加。
築100年以上の古民家をサウナ付きのセカンドハウスとして再生させるプロジェクトが、鳥取県湯梨浜町でスタートしました。

鳥取県湯梨浜町宇野地区。
海に近い、静かな集落にある築100年を超える古民家で、あるプロジェクトが始まりました。
その名も「鳥取プロジェクト YURIHAMA-YA1907」。

空き家となった古民家をサウナ付きのセカンドハウスとしてよみがえらせようというのです。
5日はこちらで鳥取市の「田淵金物」が用意した、木質ペレットストーブを使ったテントサウナの体験会も行われました。

このプロジェクト、空き家再生事業を行う大阪の企業「NOBORDERS」を中心に鳥取県八頭町出身の淀瀬博行さんが代表を務める東京の「HUG&SHAKE」のほか、千葉の企業も協力しています。

NOBORDERS 石神幹生 代表取締役
「鳥取県の魅力を大阪・中国地方・関東の方まで知っていただく、何か一つのきっかけになればと思ってますし、関係人口を増やしてこれから鳥取県、湯梨浜の魅力をもっとPRしていきたいと思ってます」

現在、鳥取県内には26万2200戸の住宅がありますが、そのうち15.8%にあたる4万1300戸が空き家となっています。

この古民家再生プロジェクトでは、そんな空き家を新たな形でよみがえらせ、リモートワーカーや週末を田舎で過ごしたいという人に、セカンドハウスとして低価格で提供していきたいとしています。

石神さんと鳥取県八頭町出身の淀瀬さんがともにサウナ仲間であったことから、まずは鳥取県でのサウナ付きセカンドハウスのプロジェクトにつながりました。

近くには平成の名水百選にも選ばれた「宇野地蔵ダキ」もあり、湧き水を使った水風呂やロウリュなども計画中とのこと。

NOBORDERS 石神幹生 代表取締役
「まずは鳥取県内で空き家を使ったセカンドハウスっていうものをいくつか作っていきたいと思っています。社会課題でもあります、空き家問題に対して、我々の角度からは、建築従事者の方達とともにコツコツと自分たちの手で愛を持って取り組んでいきたいとそういう風に思ってます。」

今後は県内外から参加者を募り、来年春の完成を目指して、古民家を整備していくということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。