北朝鮮による拉致問題の解決を訴える意見広告を、駅構内のデジタルサイネージ(電子看板)で放映する取り組みが5日、首都圏のJR4駅で始まった。

◆9月1日まで6分ごとに、横田早紀江さんらの映像が

 拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(88)の近所の住民らでつくる支援団体「あさがおの会」が広告を出した。早紀江さんが昨年体調を崩したこともあり、自民党総裁選を前に、日朝首脳会談の実現など早期の問題解決を呼びかける。

拉致問題の解決を訴えるデジタルサイネージの意見広告=5日、JR池袋駅で

 放映場所は東京駅と池袋駅の改札内と、新宿駅と横浜駅の改札外。9月1日までの午前5時~深夜0時、柱などに設置されたデジタルサイネージで、6分ごとに15秒間の映像を流す。  1972年ごろに撮影されためぐみさんの家族写真や早紀江さんの映像を映し、字幕で「かつての幸せだった家族の姿を取り戻したいだけなのです」「命あるうちにめぐみに会わせてください」と訴える。  早紀江さんは会を通じて「拉致問題は過去のことではないということを考えてもらえれば」とのコメントを公表した。(小倉貞俊) 

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