中東情勢が緊迫していることを受け、外務省はきょう、レバノン全土の危険情報を最も高い「レベル4」に引き上げました。
レバノンはイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点となっていて、7月30日にイスラエル軍の攻撃でヒズボラの幹部が殺害されて以降、攻撃の応酬が激しさを増しています。
また、イランではイスラム組織ハマスの最高指導者が殺害され、イラン当局がイスラエルへの報復を明言するなど、中東をめぐる緊張が高まっています。
こうした状況を受け、外務省はきょう、レバノン全土の危険レベルを最も高いレベル4の「退避勧告」とし、現地にいる日本人に安全を確保した上で商用便が運航されているうちに避難するよう呼びかけました。
外務省によりますと、レバノンには現在およそ60人の日本人が住んでいますが、その大半が大使館や国際機関の職員だということです。
ただ、現時点で退避を希望している人はほとんどいないということで、外務省は引き続き、日本人の安全確保に努めていくとしています。
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