3日の土曜日には長野県内各地で夏祭りが行われました。
コロナ禍の休止を経て参加者数は戻りつつありますが、企業の考え方が変わってきていることなどから回復しきらないのが現状のようです。
こうした中、参加者たちの祭りにかける思いを取材しました。


「ぼんぼん松本ぼんぼんぼん!」

軽快な音楽に合わせて、笑顔で踊る参加者たち。

3日、恒例の「松本ぼんぼん」が行われました。

参加者:
「今年も楽しいです!めっちゃ楽しいです!」
参加者:
「去年より人も増えて、心なしか笑顔も増えている気がして、楽しく踊らせてもらっています」

1975年に始まった祭りは、今年で50回の節目。

2万人以上が参加していたコロナ禍前には及ばないものの、2023年を上回る128連、およそ7,000人が参加し、中心市街地を練り歩きました。

参加者:
「人いっぱいで活気があっていいと思います」
参加者:
「皆で声出したりするのが楽しいです」
参加者:
「暑いけどそれを吹き飛ばすくらいに楽しい!」

揃いの白いTシャツ姿で参加した、総勢72人の「松本パルコ」連。

実に22年ぶりの参加です。

その背景には、“感謝と惜別”の思いがありました。

祭り開始の、2時間以上前。

会場近くの会議室には、松本パルコ連の参加者が集まっていました。

発起人 伊藤季巳可(いとう・きみか)さん:
「ずっと夢だったので、松本パルコ連で“松ぼん”に出るのが。念願叶いました!」

半年後に閉店が決まっている、松本パルコ。

今回、松本の街に長年の感謝を伝えたいとの思いから、参加を決めました。

名古屋から参加:
「2020年まで松本パルコで働いていて、育ててもらったみたいな町なので、恩返しを極力したいなという気持ちで」
東京から参加:
「第2の故郷みたいに思っていたので(閉店は)さみしいです。町の人たちと一体になって盛り上がりたい」

現役のスタッフだけでなく、かつて働いていた仲間たちも、各地から集結。

講師の手ほどきで踊りを確認し、本番に備えます。



午後5時半にいよいよ踊りがスタート。

Tシャツの胸には、思いを込めた「Dear Matsumoto(ディア マツモト)」の文字。

スタートはもちろん、松本パルコ前からです。

松本パルコ 斉藤博一店長:
「松本のことが好きなメンバーが集まってくれているので、(開業から)40年の感謝の気持ちを踊りの中でも伝えていけたら」

接客のプロだけあって、笑顔はばっちり!

祭りを盛り上げます。

「パルコ!パルコ!わっせ!わっせ!わっせっせ!」

40年分の思いを込めた、“最後の”松本ぼんぼんです。

松本パルコ連の参加者:
「汗が止まらないです!でも楽しいです!」
松本パルコ連の参加者:
「こんなにみんなで楽しく踊るの初めての経験で、すごく興奮しています!すごく大好きな街の大好きなイベントなので今回参加できてうれしいです」

沿道でも多くの市民や観光客が一緒に祭りを楽しみ、城下町の夜は、熱気に包まれました。

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