子どもの表情や顔色などから熱中症のリスクを判定するAIカメラの実証実験が仙台市内6つの児童館で5日から始まりました。

このうち若林区の荒井児童館では、遊戯室にカメラを設置し、児童館を利用する子どもたちの熱中症予防に活用します。

精度の高い顔解析AIによって、表情や顔色、汗のかき方を判定。気温や湿度などの暑さ指数から総合的に判断し、熱中症のリスクを4段階で測定します。

仙台市児童クラブ事業推進課 久本久課長:
「子どもたちが、自分の体調を早めに変化を感じ取って職員に伝えるのは難しい面がある。子どもたちの健康管理や安全確保、職員の負担軽減にもつながるのでは」

およそ140人の子どもが利用する荒井児童館では、遊ぶ際には熱中症対策として10分に1度の休憩時間を設けて水分と塩分の補給を呼びかけていますが、「体調が悪くなる前の対応が重要」と話します。

荒井児童館 稲村友紀館長:
「熱中症になりかけている状態は職員も気づきやすいが、リスクが高まっている。(熱中症の)前の時点で対応ができるというのがすごく良い点」

このAIカメラは、これまで主に建設現場などで使われてきましたが、山形県の米沢市では全ての中学校で導入が始まるなど教育現場での活用が期待されています。

宮城県内の児童館での導入は今回が初めてです。

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