長野1区から順にお伝えしている、次の衆議院選挙に向けた各選挙区の動き。
今回は、有権者数およそ37万8,000人。
松本や大北地域、長野市西部などを含む長野2区です。

今のところ3年前の前回選挙と同じ、
立憲民主党・現職の下条(しもじょう)みつさん68歳、
自民党・現職の務台俊介(むたい・しゅんすけ)さん68歳、
日本維新の会・新人の手塚大輔(てづか・だいすけ)さん41歳
が立候補する見通しで、三つ巴の戦いが予想されています。


下条みつさん:
「僕らがしっかりとしなければいけない時が、いよいよ来ているなという感じがしています」

立憲民主党の、下条みつさん。

通常国会閉会からおよそ1か月後のこの日、支援を受ける連合長野の松本地区の会合に顔を出し、活動報告を行いました。

下条みつさん:
「基本的にもう僕ら衆議院議員は常在戦場だと思っていますし、(選挙が)終わった次の日からやっぱり次(の選挙)に向けて、後援会活動や、それから自分の今までやってきたことを訴え続けていくのが僕らのやり方だと思ってるので」

2003年の選挙で自民党の現職・村井仁(むらい・じん)さんを破って初当選。

その後も2期当選したあと、12年と14年の選挙は自民党の務台俊介さんに敗れ、17年に当選。

21年の前回選では、県内5つの小選挙区で唯一、与党・自民党の候補を破って5回目の当選を果たしました。

後押ししたのが、共産党・社民党との候補一本化=「野党共闘」の動き。

ただ、政策や背景の異なる他党との選挙協力には、支援団体などから否定的な声もあります。

下条みつさん:
「違う点を指摘し合ったり、好き嫌いで話をするのではなくて、勝つためにどうするのだと。だからあくまでも野党で共闘というのは、市民連合を中心としたブリッジで繋ぎを持っていきたい」

6回目の当選へ。

変わらず訴えていくのは、物価高対策や子育て施策など「市民の生活を守る」ということです。


下条みつさん:
「どんな人でも話を聞いてあげて、どんな人でもその人が払ってる権利とお金の税金の問題を、きちんと正当に使えるように繋いでいくということが僕らの仕事じゃないですか」


務台俊介さん:
「都市と地方の格差を是正するような国内の政策を進めていかなくはなりません」

自民党の、務台俊介さん。

週末ごとに地元に戻り、ほぼ毎週、松本駅前などで街頭演説を続けています。

その時々の時事を織り交ぜつつ、一貫して訴えているのは「若者が戻り、活躍できる地方を作る」ということです。

務台俊介さん:
「山・里・人を元気にというキャッチフレーズを作っていますけど、東京一極集中を是正するための政策が何かということで、ぶれずにやってきていると思う」

旧自治省・総務省の元官僚で、2012年に初当選し、続く14年の選挙でも当選。

現在4期目で、環境副大臣、内閣府副大臣なども務めました。

直近2回の選挙は、いずれも選挙区で敗れ、比例で復活当選していますが、下条さんとの票差は野党の共闘もあって、およそ1万1000票から3万2000票余りに広がりました。


務台俊介さん:
「誰がこの地域に一番、貢献できるのか。地域の声をしっかり代弁できるような、正しい政策を実現できるような立場を得たい」

次の選挙に向けては、後援会など組織の強化とともに、地域のイベントへの参加やSNSでの発信も通じて、無党派層への浸透を狙います。

務台俊介さん:
「外交、安全保障、国土強靭化、東京一極集中是正、社会保障のあり方、これを誰が、どの政党がしっかり組織的に担いますかと。それをやるのが、与党だと思いますよ」


手塚大輔さん:
「おはようございます」

日本維新の会の、手塚大輔さん。

8年前から欠かさず続けてきたのが、街頭での辻立ちです。

毎朝7時すぎから2時間弱、松本市や安曇野市内の交差点などに立ち、行きかう車や歩行者に手を振り、挨拶します。

手塚大輔さん:
「知名度という点では多くの方に知っていただけるようになったと思いますし、最初はおそらく自民と立憲の2択っていう選択肢から、ようやくここにきて3択に変わってきたのかなという実感はありますね」

2017年の衆院選で、日本維新の会から国政に初挑戦し、3万4000票余りを獲得。

三つ巴となった3年前は、4万3000票余りを獲得しますがいずれも落選。

2022年の参院選にも立候補しますが、与党自民党や立憲民主党の候補の後を追う状況が続いています。

手塚大輔さん:
「教育とか安全保障とか、そういった国全体で行き詰まっている部分が、地方において今、波及してきてるんじゃないのかなという思いがありますので、やっぱり国の方からしっかり根本的に変えていかなければいけないと」

現在、党の県組織の代表を務める、手塚さん。

次の選挙を見据えて、7月13日には事務所開きを行い、街宣カーを使った活動や街頭演説の回数を増やしています。


手塚大輔さん:
「既存の政治・政党への不満が、かなり広がってると思いますので、我々(日本維新の会)は実際、いいことを言うだけじゃなくて、実際身を切る改革をはじめとしてやってきましたので、そこはしっかり実績も含めて訴えていきたいと思います」

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