静岡県西伊豆町の田子漁港で運用中の釣り場予約アプリ「海釣りGO」が8月3日、同町の仁科漁港でもサービスを始めました。このスマートフォンのアプリは、1時間300円で港内の一般向け釣り場スペースを利用できる仕組みで、2023年7月に田子漁港で初導入。全国初の取り組みとして注目されました。順調な運用が続いたため、2か所目の仁科漁港にもサービスのエリアを広げました。

運営会社「ウミゴー」の國村大喜社長は「田子は日本で初めてで、前例がなかったので、漁業者さんと釣り人のリピーターさんと理解を形成するのにある程度時間がかかった。田子で安定した状態にもってきた経験があるので仁科ではサービスとして早く落ち着くと思います」と話しました。

田子漁港では、釣り人がゴミを捨てたり、漁船の運行を妨げたりして、漁業者とのトラブルが続いていましたが、このアプリが運用されて以降、トラブルは減少したといいます。仁科漁港では、明確に定められていなかった一般向けの釣りエリアが指定され、地元の漁業者との共存を目指します。

アプリで初めて予約したという30代男性(横浜市在住)は「人数制限があるのがいいです。私たちが神奈川県で朝に釣りをしたかったら、前日の午後11時に場所取りをして、朝まで待たないといけない。予約して必ず入れるのがいい」と満足そうでした。

仁科漁港の釣り場の利用時間は、北側堤防が午前8時半~午後4時半、南側堤防が午前6時~午後7時。混雑を回避するため、事前予約は36人まで。1時間100円で駐車場も予約できます(20台まで)。レンタルの釣具セットは1回500円。スマートフォンを持たない利用者のために、受付用の端末が仁科漁港の漁協直売所に置かれています。

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