パリオリンピックバドミントン混合ダブルスの3位決定戦が行われ、富岡高校出身の渡辺・東野ペアが2大会連続の銅メダルを獲得しました。

富岡高校出身の渡辺大選手、東野有紗選手の「ワタガシ」ペア。日本時間の2日夜、銅メダルをかけて、世界ランク2位の韓国ペアと対戦しました。富岡町では、富岡高校の同窓生などおよそ30人が声援を送りました。

試合は序盤から激しいラリーの応酬となりますが、ワタガシペアが第1ゲームを先に取ります!続く第2ゲームは韓国ペアが意地を見せ終盤までもつれる大接戦となりますが、ワタガシペアは息の合ったコンビネーションで粘り強く戦います。

そして、ワタガシペアは2対0で韓国ペアを下し、2大会連続の銅メダルを獲得しました。

富岡町民「福島からの応援届いたかな。おめでとう」

東野有紗選手「感謝しかないですし…、本当に勇大くんと出会って良かったなって思っています」

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渡辺選手は東京、東野選手は北海道の出身で、バドミントンの強豪・富岡町の富岡第一中学校で出会いました。2011年の東日本大震災で被災したあとも2人は避難先となった猪苗代町で練習を続け、その年に初めてペアを結成。2人は、ペアを組む相手がいない「余り者同士」でした。

翌年にはジュニアの国際大会で3位入賞を果たし、高校は富岡高校に進み、2人はチームの中心選手として活躍。以前、渡辺選手は福島に対する強い思いをこう語っていました。

渡辺選手「競技に集中する環境を整えてくれたのが福島県の方々ですし、感謝してもしきれないくらい、バドミントンの競技力もそうですけど、人間的にも自分は大きく育ててもらった6年間だったので、やっぱりバドミントンの結果として福島のみなさんに恩返しをしたいなっていう気持ちが一番強いです。雪っていうのは新鮮で、雪合戦とかそりもしましたし、スキー場の麓が寮なので、スキー場行ってスノーボードとかやらせてもらって、結構ハマりましたね」

東野選手「勇大くん、めっちゃ行ってたよね」

渡辺選手「練習終わってもダッシュで帰って、行こうぜとか言って。ずっと行ってましたね」

ワタガシペアの強さの秘密について、東野選手は・・・。

東野選手「普通のミックス(混合)ダブルスっていうのは男子がずっと後ろ、女子が前っていう展開が多いんですけど、自分たちのダブルスはコンビネーションだったり、勇大くんが前で決めてくれたりっていう展開作りができるし、コンビネーションも他のミックスと違ってすごくくるくる回ったりすごくローテーションが多いペアだと思うんですけど、それが自分たちの強み」

震災後の福島の地で頭角を現したワタガシペア。日本のバドミントン史上初めての2大会連続メダル獲得の偉業を成し遂げました。

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