鳥取県米子市に住む40代の女性が、SNS型ロマンス詐欺被害に遭っていたことがわかりました。

鳥取県警本部によりますと、被害にあった女性は、今年5月ごろ、マッチングアプリで知り合った男とLINEでやり取りし、家族の話をするなど交流を深めました。

その後、男は
「姉が、ネットショッピングサイトのアジア地域の責任者の1人であり、自分も姉の助けを借りてネットショップの経営をしている。儲けていて、東京でアパートと車を買った。」
などとメッセージを送るようになり、さらに
「私の心の中であなたは、未来の唯一の妻だと思っています。一緒にネットショップの仕事をして、私たちの収入を増やせばいいです。」
などとネットショップの経営を勧めるメッセージを送信してきました。

被害に遭った女性は、男の言う通りにすればお金が儲かるのだという思いと、将来の事を見据えたメッセージを送信してくれる男との関係を繋ぎとめたいという思いから、ネットショップの経営をすることにし、男が送ってきたURLからネットショッピングサイトを開き、男の指示に従って氏名等を登録しました。

するとその日のうちに、このサイト内に商品が注文されたという通知が来たことから、女性は男に指示されたとおり操作し、注文された商品の仕入代金として、サイト内のオンラインサポートから指定された預貯金口座に、現金29万8,000円振込送金しました。

サイト内では8万円の利益が出ているように表示されていたという事です
その後、新たに商品が注文されたとの通知があり、男からさらに277万円を支払うようにとのメッセージが送信されたため、女性は男への不信感を強め、もしかしたら男に利用されているだけかもしれないと思い、警察に相談したところ、詐欺被害に遭っていたことに気づきました。

警察によると、男は「自分の父親は韓国人、母親は日本人だ」と言い、20代くらいの端正な顔立ちの写真を女性に送っていたそうです。
ネットショッピングサイトは詐欺用に作られたもので、警察が捜査を進めています。

鳥取県警本部生活安全企画課は、次のように注意を呼びかけています。
「ロマンス詐欺というと、3つのパターンがある事が分かってきました。
『未来のために、2人のために資金を貯めよう』
『荷物を受け取って欲しいから手数料を払ってくれ』
『会いに行きたいからお金を払ってくれ』
これらのような手口があることを知って、被害に遭わないように。不審に思ったら警察に相談するようにして下さい。」

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