島根県益田市内の国道191号沿いののり面で身元不明の男性の遺体が発見されてから3か月。未だ遺体身元はわかっていません。警察は死体遺棄容疑事件の可能性が高いとみて、2日、公開捜査に切り替え広く情報提供を呼び掛けています。

発端は、今年5月2日の夕方のことでした。

「人が仰向けに倒れていてカラスがたかっている」

益田市美都町宇津川地内の国道191号沿いを車で通りかかった人から110番通報があり、身元不明の男性の遺体が発見されました。

現場は広島県との県境に近い場所で、民家などもない山奥。遺体はワイヤーロープ外側ののり面で見つかりました。

カラスによるものなのか、遺体の眼球は左右両方ない状態だったということです。

警察は司法解剖や聞き込みなど捜査を進めてきましたが、遺体の身元は未だわからないまま。発見場所や身体的特徴などから死体遺棄容疑事件の可能性が高いとみて、警察は2日、公開捜査に踏み切り、頭蓋骨の形状から作成した復顔画像や似顔絵などを公開しました。

遺体は50代以上の男性で、身長168センチくらい、中肉、白髪交じりの短髪です。また、復顔画像から、遺体の顔の眉間右側に「骨種」と呼ばれる腫瘍があったこともわかっています。

服装は黒色長袖のTシャツに、紺色のスウェットズボンをはいていました。
しかし、このズボンは、腰回りが全て切り取られていて、足首から太ももまでしかない、いわゆるレッグカバーのような状態になっていました。

また、遺体はテープタイプの紙おむつをしていて、履物、所持品はありませんでした。

そして、遺体の右ひじ上には黒いあざのようなもの、腰と左下肢には床ずれのようなものがあるということです。

司法解剖の結果、死因や死亡時期の特定には至りませんでしたが、遺体が生前健康不良状態であったことがわかっています。

島根県警は、ホームページ上で遺体に関する情報を公開していて、遺体の特徴と一致する男性に心当たりがある人や、4月下旬から5月2日に現場付近を車やバイクで通行しドライブレコーダーの映像がある人など、広く情報提供を呼び掛けています。

【情報提供先】益田警察署:0856-22-0110

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