八甲田山系で6月に女性がクマに襲われて死亡した事故で、青森市は2日、ツキノワグマ1頭を捕獲して処分したと発表しました。

青森市は死亡した女性を襲ったクマとの関連を確かめるための調査を検討しています。

捕獲されたのは、体長約1.4mで2歳~3歳と見られるメスのツキノワグマです。

青森市が2日朝、罠に入っているのを確認して処分しました。

この罠の様子を7月31日に捉えた写真があります。

酸ヶ湯温泉のガイドがふたが閉まっているのを見つけて撮影しました。

罠を撮影した人
「毎日朝と夕方パトロールしていて、朝は罠のふたが上っていたが、31日の夕方は下がっていた」

青森市は6月25日に八甲田山系でタケノコ採りに訪れた80代の女性がクマに襲われて死亡したことを受け、現場周辺に罠を5つ設置しました。

このうち、クマを捕獲したのは国道103号の八甲田ホテル入り口から30m南側の場所周辺に設置した罠です。

猟友会の小野素志さんは関係機関から連絡を受けて、青森市の職員と一緒に2日の朝、現場を確認したということです。

猟友会東青支部 小野素志さん
「たぶんあれは人慣れしているクマ。野生で育った全く人間を知らないクマはよく吠えるが、(捕獲したクマは)暴れていたが、そばに寄ってきても吠えたり噛みつこうとしたりしなかった」

青森市は、今回捕獲したクマが死亡した女性を襲ったクマと同じかどうかを確認するための調査方法を検討しています。

また、これとあわせて事故現場周辺の入山規制について、今後も規制を継続するか対応を協議する方針です。

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