採れたての野菜を福岡県宗像市から博多駅まで特急列車で輸送する実証事業が行われました。

トラック輸送の人手不足が深刻化する中、県内の輸送でも速く確実に運べる手段として期待されています。

「おはようございます、お預かりします」

宗像市のJR赤間駅。2日午前8時半ごろ、地元の農家が駅に運んできたのは朝収穫したばかりの野菜です。

これは特急ソニックで博多駅まで運ぶ実証事業で、宗像市とJR九州が連携し初めて実施しました。

かぼちゃやナスなどおよそ70キロ分の農作物は、車内販売が終了し使われなくなった空きスペースに運び込まれました。

JR九州赤間駅 出田貴宏 駅長
「安全に速く、決まった時間にお届けできるというのが強み」野菜や生鮮品も運べるんだということを地域の皆さんによりよく知っていただきたい」

生産者 ヤスベジ・安永絵里さん
「車とかで輸送するより短時間で輸送できるのは、すごくメリットがあっていいと思います」

宗像ファームガーデン・伊津玲奈さん
「直売所にお届けするような感覚で、都会のほうにも持っていけるというのは良いですね」

野菜を載せた列車は赤間駅から27分で博多駅に到着。

野菜はそのまま駅前の広場へ運ばれ、イベントの物販コーナーに並びました。

野菜を購入した人
「新鮮なものとかとても望んでいることなので、これからもして欲しいなと思いますね」

JR九州は九州新幹線で荷物を運ぶ事業はすでに実用化していて、今回の実証事業で特急列車での輸送の課題を探りたいとしています。

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