アプリでマイナカードのICチップを読み取る様子。券面と同じ情報がスマホ画面に表示される=渋谷区で

 マイナンバーカードの偽造が相次いで発覚したのを受け、デジタル庁は、マイナカード内蔵のICチップを読み取り、本人確認につなげるスマートフォン用アプリを開発。今月下旬にも事業者に配る。

◆アプリ立ち上げパチリ、ICチップ読み取ると…

 アプリを立ち上げ、カメラでマイナカードの券面を撮影した後、カードのICチップを読み取ると、顔写真▽氏名▽生年月日▽性別▽住所の5情報がスマホの画面に表示される。事業者は券面の情報と一致するか確認する。  開発の背景には、偽造マイナカードを使った詐欺事件が相次いだことがある。実在する他者になりすまし、偽造カードでスマホの契約内容を変更し、勝手に買い物などをした。携帯販売店での確認方法が「マイナカードの目視」だったため見抜けなかった。偽造カード対策では、政府も携帯の契約時に、本人確認書類のICチップ読み取りを義務化している。

◆河野デジタル相も体験

行員(左)から説明を受け、ICチップの読み取りを確認する河野太郎デジタル相=渋谷区で

 1日には、東京都渋谷区の銀行で行われている実証実験の様子を、河野太郎デジタル相が視察。行員の説明に沿って、自身のマイナカードで本人確認の手順を確認した。(高田みのり) 

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