太陽光発電所での金属ケーブルの窃盗事件の認知件数が、今年1月から6月までの間に全国で4161件に上ったことが、警察庁のまとめで分かりました。

警察庁によりますと、今年1月から6月までの間で太陽光発電所の銅線など、金属ケーブル窃盗事件の認知件数は全国で4161件でした。

去年1年間の認知件数は5361件で、去年を大幅に上まわるペースで増えています。

全体の9割にあたる3737件が関東で発生していて、このうち茨城県が最も多く1196件、次いで栃木県が821件、千葉県が733件、群馬県が617件と続いています。

合わせて60人が摘発されていますが、カンボジア人が28人と最も多く他にベトナムやタイ、ラオスなど大半が不法滞在の外国人グループによる犯行とみられています。

こうしたことを受け警察庁は7月、全国の警察に対して刑事や組対など部門の垣根を越えた横断的なプロジェクトチームを新設して、捜査と抑止による総合的な対策を一元的に推進するよう指示しました。

また、金属買い取り業者が金属ケーブルを持ち込んできた客に対して、本人確認を求めたり、金属ケーブルを切断する目的でカッターなどの工具を所持したりしていた際の規制のあり方などについても検討するとしています。

金属ケーブルの窃盗事件のほか、ベトナム人グループによるとみられる大手衣料品店やドラッグストアでの大量万引きも問題となっていて、警察庁は不法滞在の外国人グループによる犯罪は、「『匿名・流動型犯罪グループ』と似たような特徴を持っている」と分析していて、警戒を強めています。

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