JR東日本の新しい観光列車「ひなび」が初めて八戸線を走りました。車窓に広がる景色と、地元食材を使った料理を楽しむこの列車は、満員の乗客を乗せ1日限定の運行です。
八戸駅の1番線に姿を表した「ひなび」。2023年に運行を終えた「リゾートあすなろ」を改造した車体には、波や花吹雪に水引がデザインされています。
そして車内は、ゆったりとした席と大きな窓が特徴です。
ホームでは出発セレモニーが行われ、獅子頭の歯を打ち鳴らす法霊神楽の勇壮な舞が乗客を出迎えました。
乗客は
「窓が大きくなっているみたいなので海の景色を楽しめれば」
「南部弁で八戸の沿線をどう紹介されるかと思って楽しみに来ました」
2両編成の車両には展望室が備えられていて、乗客は大きな車窓からの景色と社内で提供される地元食材を使った料理に地酒を楽しめます。
「ひなび発車です―」八戸線は2022年度、12億円あまりの赤字路線となっているため、利用者増加に向け観光列車に寄せる期待も膨らんでいます。
JR東日本 吉田正樹八戸駅長
「三社大祭の前夜祭に合わせて運行するのは感慨深いです。八戸の食材を使った料理と地酒で、おもてなしをしていますので、それと景色の二つを楽しんで八戸のファンになっていただければ」
「ひなび」の運行は31日の『1日限定』ですが、JR東日本は今後の運行について検討していきたいとしています。
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