国が設けた新型コロナウイルスの補助金をだまし取った詐欺の疑いで逮捕された岩手県雫石町の温泉旅館の元社長について、盛岡地検は31日、詐欺の罪で起訴しました。また、共謀したとして同じ詐欺の疑いで逮捕された兵庫県神戸市の元会社役員の男性は不起訴処分としました。
詐欺の罪で起訴されたのは、営業を終了した雫石町の温泉旅館「長栄館」の元社長・照井貴博被告(37)です。起訴状などによりますと、照井被告は2022年2月から7月までの間に、国の新型コロナウイルスの補助金制度を悪用して、事業を請け負う東京の広告代理店から、約9100万円をだまし取ったとされています。照井被告は事件当時、雫石町の温泉旅館・長栄館で社長を務めていましたが、別の詐欺事件で起訴されていて現在公判中です。また、照井被告と共謀したとして同じ詐欺の疑いで逮捕された兵庫県神戸市の元会社役員の男性(38)は、不起訴処分となりました。
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