夏の日差しによる「日焼け」について考えます。
と言っても、肌の日焼けではありません。
『“目の”日焼け』です。
話を聞いたのは、松田眼科医院(新潟市中央区)の松田英伸院長です。
紫外線の強いこの時期、『目の日焼け』に注意するよう呼び掛けています。
「日中に日焼けをして、夜ごろに痛みが出てくることが多いので、夜間に症状が強くなることが特徴の一つです」
目に入った紫外線は黒目を覆う角膜とレンズの役割を担う水晶体がほとんど吸収してしまいます。
そのため、目の痛みやかすみ、充血などの症状が出る角膜炎や水晶体が濁る白内障のリスクが高まるということです。
また白目に紫外線が当たると結膜が炎症を起こすこともあります。
屋外に長時間いる場合に気をつけなければいけないのはもちろんのことですが、ドライアイの症状がある人は特に注意が必要だそうです。
「ドライアイも当然重症化しやすいというのはあると思います」
ドライアイの人は角膜障害が起きやすく、また目の色素が薄い人も、紫外線の影響を受けやすいということです。
“日焼け対策”の一つがサングラスですが、重要なのはレンズの色ではありません。
「あまり色の濃いサングラスは必要なくて、UVカットの機能があれば十分だと思います」
コンタクトレンズにも紫外線をカットするものがあるので、対策の参考にしてみてください。
【目が日焼けした場合の対策】
まずは冷やすことが重要です。目をつぶり、冷たいタオルなどで覆ってください。
また、ヒアルロン酸が入った目薬をさすことで炎症を抑えられるということです。
重症になると手術が必要になるケースもあるため、松田院長は目を冷やしても痛みが続く場合は早めに眼科を受診するよう呼び掛けています。
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