静岡県は、中部保健所管内に住む80代の女性が、マダニが媒介するSFTS=重症熱性血小板減少症候群に感染したと7月30日発表しました。2024年に入り、県内のSFTSの感染者は3人目です。

県によりますと、女性は7月22日、発熱のため中部保健所管内の医療機関を受診し入院しました。マダニにかまれた自覚はなく、刺し口もなかったということですが、血小板減少などの症状から、マダニが媒介する感染症の疑いがあるとして県環境衛生科学研究所で検査を実施したところ、25日にSFTSの病原体遺伝子が検出されました。

女性は、発症前に農作業をしていたことから、SFTSの病原体を保有するマダニにかまれたことにより感染したと推定されています。患者は現在も入院中です。

県によりますと、SFTSは主にウィルスを保有するマダニにかまれることで感染しますが、マダニにかまれSFTSウィルスに感染している犬や猫の体液から感染することも報告されているということです。6日から14日の潜伏期間の後、発熱、下痢など消化器症状などが現れ、重症化した場合には死に至ることもあります。

2024年に入り、県内のSFTSの感染者は3人目です。

県は、特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけて注意が必要で、山や畑などに入る場合は肌の露出を少なくし、発熱・発疹の症状が見られた場合は、早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。

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