千葉県市川市が発注した下水道工事の入札情報を漏らし、業者から飲食接待を受けたとして、千葉県警は30日、収賄と官製談合防止法違反の疑いで、同市下水道部の部次長、八田一生容疑者(59)=同県松戸市=を逮捕した。また、贈賄と公契約関係競売等妨害の疑いで、落札した「武内建設」の代表取締役、武内剛容疑者(59)=同県船橋市=を逮捕した。

◆「落札率」は97%だった

 県警捜査2課によると、ともに容疑を認めている。

市川市役所(資料写真)

 逮捕容疑では、2023年8月と10月にあった下水道関連工事計3件の一般競争入札の際、八田容疑者は事前に、予定価格や最低制限価格といった秘密情報を武内容疑者に伝えた見返りなどとして、2022年12月〜2024年4月、東京都内や松戸市内の飲食店で36回にわたり、武内容疑者から計25万円相当の飲食接待を受けたとされる。  同社は3件を計約3億9293万円で落札した。予定価格に対する割合を指す「落札率」は97%だった。 

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