夏の楽しみのひとつでもある花火大会ですが、物価高や資金面など様々な課題があるようです。

その花火大会を未来へ繋げようとある取り組みが動きだしました。

神明の花火 山梨・市川三郷町 去年8月

夏の夜空を彩る大輪の花火。
毎年8月7日に山梨県市川三郷町で開かれる「神明の花火」です。

今年の大会のテーマは、「祈りの華 ~平和・安寧・未来へ~」。
紛争や災害が続く中で、平和の象徴として祈りを込めて打ち上げられます。

毎年、数々の花火を打ち上げている山梨県市川三郷町にある花火業者のマルゴーはこの時期、準備で大忙し。



平山裕子アナウンサー:
「こちらが打ち上げ花火ですか?」
マルゴー 齊木歩夢さん:
「これは実際に『神明の花火』で打ち上げる花火。持ってみますか?」
平山裕子アナウンサー:
「けっこうずっしりと重みがあるんですね」

マルゴーでは、全国各地で毎年3万発以上の打ち上げ花火を上げています。

作った花火はこれまでに数多くの賞にも輝いています。

しかし今年の神明の花火大会では安全面などの観点から、見どころのひとつである2尺玉の打ち上げが中止に。

そこで新たな魅力を作ることが課題となり、今までにない花火のプログラムを考案しました。

マルゴー 齊木歩夢さん:
「それにかわる何かおもしろいものを考えているので、そこはお楽しみということで…」


さらに歴史ある花火大会の認知度をあげようと今年新たに作ったのが…



市川三郷町役場観光課 一瀬秀明係長:
「今回は冊子型のプログラムを作らせていただいて、その中で市川三郷町の花火の歴史をご紹介する部分を強調させていただく取り組みをさせていただいております」




冊子には、江戸時代の打ち上げ筒や花火作りの様子が写真とともに紹介されています。

このような魅力ある花火大会を作り上げるために課題となるのが資金面です。

市川三郷町役場観光課 一瀬秀明係長:
「原材料の高騰や資機材の高騰、人件費の高騰など、開催するにあたりまして非常に課題が多かったんですけれども、この度『晴れ風ACTION​』の方に応募させていただいて採択されたことで、そういった課題の解決につながったかなと思っている」



『晴れ風ACTION』はキリンビールが今年4月から始めた取り組みで、ビール「晴れ風」の売り上げの一部を「日本の風物詩」である花火の景観や花火などの祭りの存続のために自治体に寄付するというものです。

さらに缶の裏の二次元コードを読み取りアクセスすると、自分が応援したい自治体を選んで寄付することができるんです。

マルゴー 齊木歩夢さん

マルゴー 齊木歩夢さん:
「観に来てくれるお客さんと、地元の企業や支援してくださるスポンサーさんと、今年に関しては『晴れ風』もありますので、そういう人たちがみんな同じ方向を向いて笑ってくれればいいなと思います」

『晴れ風ACTION』の支援を受けた神明の花火は、市川三郷町の笛吹川河畔で8月7日午後7時15分より開催されます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。