慶応大発のバイオベンチャー「ハートシード」は30日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)で作った心臓の筋肉(心筋)の細胞を塊にした「心筋球」を重い心不全の患者に移植する臨床研究(治験)で、前半の患者5人への移植が完了し、今夏以降は心筋の細胞量を3倍に増やして移植すると明らかにした。安全性を確認する外部の委員会が投与量増加を認めた。  治験では重い心不全の患者10人への移植を計画。前半の5人では5千万個の心筋細胞を移植した。いずれも重篤な不整脈やがん化など安全性の問題は起きていない。一定の心機能の改善が確認されているという。  後半の患者5人には1億5千万個の心筋細胞を移植する予定。


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