那覇市の認可外保育施設でおととし、生後3か月の乳児が死亡した問題で、遺族らは30日、元園長と那覇市や国に対し損害賠償などを求め、那覇地裁に提訴しました。

2022年の7月30日、那覇市の認可外保育施設でうつぶせで寝かされていた生後3か月の乳児が心肺停止の状態となりその後、死亡しました。

この事故の遺族の代理人弁護士はきょう県庁で会見を開き、元園長と県や国に対して合わせて約9125万円の損害賠償と国家賠償を求め那覇地検に提訴したと発表しました。

代理人弁護士が会見で提訴を発表(県庁・30日)



代理人弁護士は元園長が乳児をうつぶせで寝かせる「危険極まりない保育」をしたことなどが注意義務違反にあたるとし、那覇市や国については乳児の安心、安全な保育を受ける権利を侵害したと訴えています。

▽遺族コメント(代理人を通して発表)
「安全な保育が行われていれば、息子の命が奪われることはなかった。園長が危険な保育をしたことの責任をしっかりと問いたい」

提訴を受けて那覇市の知念覚市長は「亡くなった児童の保護者に対して哀悼の意を表します。市として至らなかったところは何かを常に考えながら向き合っていきたい」とコメントしています。

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