兵庫県の斎藤元彦知事によるパワハラ疑惑などを元幹部職員が告発していた問題で、日本維新の会の馬場伸幸代表は「真相をきちんと解明することが大切」とする考えを明らかにしました。
兵庫県の斎藤知事のパワハラや“おねだり体質”などの疑惑について、今年3月、県の元幹部(60)が報道機関などに文書を配布して告発し、斎藤知事は当初「事実無根、ウソ八百」などと否定。元幹部は4月に県の公益通報窓口通報しましたが、県は告発文書について「核心的な部分は事実でない」と、5月に元幹部を停職3か月の懲戒処分にしました。
しかし、文書の一部に事実があったことが判明し、疑惑を調査するための百条委員会が立ち上がりましたが、7月7日に元幹部は亡くなりました。
日本維新の会の馬場代表は、28日に神戸市で開かれた兵庫維新の会の政治塾に特別講師として出席。その後の会見で、斎藤知事をめぐる一連の問題に対して、「憶測で党として何かアクションを起こすというわけではなく真相をきちんと解明することが大切」とする考えを示しました。
また、馬場代表は兵庫維新の会の議員団らについて「何か特別な思いがあって、隠し立てをするとか、盾になっているということは全くない」と同じ考えであると述べました。
一方で、パワハラなど一連の疑惑が事実だと認められた場合、2021年に行われた兵庫県知事選の際に斎藤知事を推薦した政党としての「責任」についても言及しました。
(日本維新の会・馬場伸幸代表)「今言われているようなことが著しくその法規を逸脱しているとか、違反をしているということがわかれば、逆にそれは我々維新の会、政党としてきちんとした対応をしていくということになる」「(斎藤知事は)党員ではないが、生みの親の一人であるという立場から、しかるべき判断するように本人に直接話することになる」
日本維新の会・吉村共同代表はこれまで、斎藤知事の受け答えについて「官僚的な答え方がある」とし、「自分の言葉で話してほしい」と会見で話していました。
一方、馬場代表は、斎藤知事が官僚から政治家になり、現在三年目であることに触れたうえで、「不慣れな部分もあるという観点で私は見ている」と、不慣れな中でも政治家としてきちんと対応してきたとの考えを示しました。
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