沖縄県南風原町の津嘉山(つかざん)地区で、21年ぶりとなる大綱曳き(おおづなひき)が開催され、地域の人たちが10分以上に及ぶ激闘を繰り広げました。


津嘉山地区では毎年開催される御願綱(うがんづな)とは別に、およそ10年に一度、津嘉山大綱曳きが開催されてきました。

津嘉山大綱曳きが前回開催されたのは2003年。新型コロナの影響などで長らく延期となっていましたが、21年ぶりに開催されました。

初日の27日は、地域の青年会が飛び入り参加の住民とともに地域を練り歩き、無病息災や、五穀豊穣を祈りました。


午後6時半前、会場となる津嘉山小学校の校庭は、合流した西と東の青年会や、地域の住民たちであふれます。

この日のために編み上げられた雄綱と雌綱にカナチ棒が打ち込まれ、長さおよそ100メートルの大綱が出来上がると、号砲を合図に西と東に分かれた人たちが綱を引き合いました。

域住民の団結を図る目的で開催されてきた伝統行事の津嘉山大綱曳き。およそ10分にわたる激しい引き合いの末、21年ぶりの決戦は東が勝利を収めました。

【津嘉山在住の女性】
「感激、感激。もうすごく嬉しかったね。懐かしいね」

【青年会の男性】
「津嘉山区が一致団結できたのが、一番大きな収穫になるのかなと思います」

津嘉山大綱曳きは28日が最終日で、午後からは道ジュネーや子ども綱曳きなどが行われます。

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