キノコというと秋のイメージが強い方も多いと思いますが、実はすでに7月からシーズンは始まっています。
古畑キャスターが、名人に同行。
珍しいキノコの味も確かめてきました。


古畑キャスター:
「おはようございます。よろしくお願いします。夏のキノコ採り、きょうは天気が小雨ですが、こんな日でもキノコは採りにいくんですね」
小林久一(こばやしひさかず)さん:
「私は関係なく行ってしまいますけれども」

夏キノコを一緒に採ってくれるのは、長野市信州新町に住む名人・小林久一さんです。

小林さん:
「きょうちょっと狙っているのは、タマゴダケという赤いキノコなんですけど、ルビー色のきれいな色になりますよ、雨に濡れて」
古畑キャスター:
「そっちの方が逆にきれいに見ることができるということなんですね!」

欠かせないのが今年、人身被害も相次いでいるクマへの対策。

鈴や、スプレーなどを持って、いざ、キノコを求めて入山です!

古畑キャスター:
「キノコというと秋のイメージですが、夏も採れるんですね」
小林さん:
「私も採りはじめて20年になりますけど、最初のうちは夏キノコなんて知りませんでした」


実は夏キノコのシーズンは短く、採れるのは梅雨明けから8月ごろまでのおよそ1か月間だそうです。

出回る数が少ない「希少なキノコ」。

かなり急な山道を登らなければ採れないようで…。

「これ山登りじゃん…。頑張らないとキノコがないから…」

夏山のキノコを求め名人と信州新町の山の中へ。

登り始めておよそ20分…。


キノコを見つけた古畑キャスター:
「大きくて艶々してる~、色もかなり濃いですよね」

見つけたのは、「タマゴダケ」。

小林さん:
「これこれ、これがタマゴから出てきた状態です」


「タマゴダケ」という名前の通り、はじめは土から白い卵のようなものが出てきて、それが割れると赤褐色のカサが顔を出すという珍しいキノコです。

色鮮やかなため毒キノコと間違われがちな「タマゴダケ」は、実は美味しいキノコ。


有毒の「ドクベニタケ」と似ているので注意が必要です。

また20日には上田市で道に生えているキノコを食べた男性が食中毒になるという事案も発生しています。

「知らないキノコは採らない」のが鉄則です。

古畑キャスター:
「今年の夏キノコは収穫状況はどうですか?」
小林さん:
「今年は大豊作!特にタマゴダケ、例年の3~4倍くらい出ている」

続いて山の中で見つけたのは…

小林さん:
「アカヤマドリというキノコ。なんか岩みたいな見た目」
古畑キャスター:
「こんなに大きいものなんですか?20センチくらいになりますよ」

この「アカヤマドリ」は収穫時が過ぎてしまったものでしたが、食べるととてもコクのあるキノコなんだそうです。


小林さん:
「ここに今あったのはチチタケですね。なんでチチタケかというと、ちょっと刺激してあげると、乳が出てくるんですね、白いの」

「チチタケ」がたくさん生えている場所があったと思いきや…。

小林さん:
「ツチカブリというやつで食べられないですね」

古畑キャスター:
「あ!チチタケ発見しました」

およそ1時間半かけて3種類のキノコを採りました。

早速採れたてを調理していただきます!


まずは「タマゴダケ」。

タマゴ部分は切り落とし、汚れをふき取ります。

食べやすい大きさにカットしたらてんぷら粉をつけ、油の中に!

小林さん:
「(火を通すと)色が鮮やかになる。カニみたいでしょ?」


それでは、できたての「タマゴダケ」の天ぷらをいただきまーす!

古畑キャスター:
「おいしい!キノコ自体は結構やわらかめな感じなので、衣はカリっとで、中はトロっとていう感じですね」

続いては、「チチタケ」のバター醤油炒め。


小林さん:
「これは出汁取りのキノコと言われていて、出汁が出るんです。油との相性はいい」

古畑キャスター:
「なんか独特の香りを感じる。大げさに言うと山椒っぽいというか、そういう感じの香りが鼻から抜ける。歯ごたえがあります、タマゴダケと比べて」

古畑キャスター:
「今年は豊作という話もありましたがこれから先も期待できそうですか?」
小林さん:
「今の状況だといいと思います。ナラタケモドキとか、もしかしたらジコボウも早く出るかもしれない。長野県では一番人気なキノコですよね」

夏キノコは8月中旬まで道の駅などに並び、楽しめそうだということです。

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