漫画を読んだりボードゲームで遊んだりと楽しめる複合カフェに、親子などで行けば、3時間無料になるというユニークな事業を鳥取県米子市が始めました。その狙いとは?

およそ20万冊の漫画をとりそろえる米子市の「米子マンガミュージアム」。7月6日から、米子市との共同事業で「まんが図書館活用事業」が始まっているのですが、その驚きの内容というのが…

米子マンガミュージアム 内川一成 さん
「米子市在住の中学生以下のお子様で、保護者同伴であれば、マンガミュージアムのフリースペースを3時間無料でご利用いただけます」

米子市在住の中学生以下の子どもと、その保護者(子どもから3親等以内の成人)が一緒にマンガミュージアムを訪れると、3時間無料で楽しむことができるというのです。

施設内にはドリンクバーが設けられていて、飲み物も3時間飲み放題。漫画を楽しむだけでなく、キッズスペースやボードゲームなどで遊べるコーナーも設けられています。遊びに熱が入りすぎて声が出てしまう…ということもあるかもしれませんが、安心してください!

米子マンガミュージアム 内川一成さん
「静かにしてくださいのお願いエリアと、ワイワイ遊んでもらってもいいですよというエリアを区画分けしているので、全然騒いでいただいて大丈夫です。皆さんで遊んでもらうようなエリアにしているので、楽しんでもらいたいです」

例えば土・日に、子ども1人と保護者1人でマンガミュージアムに行くと、本来3時間で810円(税込み)かかるのですが、身分証明書の提示などをするだけで、タダで3時間楽しめるようになります。

米子市は予算300万円をかけてこの事業を始めました。どういった狙いがあるのでしょうか?

米子マンガミュージアム 内川一成さん
「雨の日でも親子で遊べる場所を探しているというのがあって、ぜひうちも使ってもらえたらということで始まりました」

梅雨は雨、そして梅雨明け後は連日の危険な暑さ。そこで気を付けたい「熱中症」です。事業には、天気や熱中症を気にせず子どもたちが安心して過ごせる場所を増やしたいという市の思いが込められています。

そして、子どもと一緒にマンガミュージアムに行く「保護者」にもポイントが…

中学生以下の子どもと一緒に行ける保護者は、親子だけでなく、「3親等以内の成人」としていて(2024年度は1人5回まで)、市外・県外在住の人も利用可能。おじいちゃん・おばあちゃんなどとのふれあいの機会にも活用してほしいとしています。

米子市 伊木隆司 市長
「雨が降った日など、親子でゆっくり過ごせる場所というのがなかなかないということで、いろいろ我々模索をしてきました。
1から全天候型の遊ぶ施設を作るのが良いのかなど検討してきましたけど、経費面でなかなか難しいなといったところ、民間の施設を使わせてもらうのはどうだろうかというところで、今回の事業に至りました」

「全天候型」の親子で楽しめる施設。加えて、マンガミュージアムを利用することで、子供たちが本を読むきっかけにつながればと話します。

米子市 伊木隆司 市長
「日本人が考えているより、世界の日本に対する漫画の評価は高いという状況もあるので、せっかく米子にこうしたマンガミュージアムがあるのでそれを使わせていただき、ゆっくり漫画を読んでいただいて、子供が本を読むきっかけ作りにもなるのではないかということも事業の狙いとしています。
日本の漫画が持つコンテンツとしての素晴らしさというのは、やはり今の子供たちにも知っていただきたいです。ぜひこれを活用して、いろんな感動をしたりとか、いろんな言葉を覚えたりとかしていただきながら、子供たちの健全育成に寄与出来たらと思っています」

また、マンガミュージアムでは別料金を支払えば、ダーツやビリヤード卓球などを楽しむことも可能です。

米子マンガミュージアム 内川一成さん
「自由空間も併設していて、別料金かかりますが、ダーツ・ビリヤード・卓球、特に卓球は親子連れの方々に人気で遊んでいただけるようになっています。皆さん日々忙しいと思うので、ここに来ていただいた間は、ゆっくりお子さんとの時間を過ごしていただいたり、お子さんと一緒だけど、自分の時間を過ごしてもらえたらと思います」

この夏注目の「まんが図書館活用事業」。対象期間は今年度の夏休み・冬休み・春休みです。

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