『あなたの命を守る!住宅用火災警報器』

2011年に設置が義務化された「住宅用火災警報器」。
設置が義務化されて13年がたちますが、新潟県の設置率は88.7%と全国7位。
一方で設置が義務化されてから10年以上経過し、きちんと作動するかを点検する必要もありますが、点検はしていないという方も多いと思います。

新潟県内では2023年の1年間で612件の火災が発生。
前年の同じ時期と比べるとおよそ100件増えています。
特に春の季節には、空気が乾燥したり強風が吹いたりなどの気象条件もあって、火災が増えるそうです。

火事が起きる場所はさまざまですが、「住宅火災」で重要なのが『住宅用火災警報器』」の設置です。

【新潟市消防局 予防課 貝瀬藤一朗 係長】
「警報器によって、寝ている間でもいち早く火災に気付き、早く避難して死者やケガ人が出るのを防ぐ。早い通報、早い初期消火につながる」

『住宅用火災警報器』は、火事の逃げ遅れによる死者を減らすため2011年にすべての住宅に警報器の設置が義務化されました。
消防庁によりますと、警報器を設置している住宅では、設置していなかった住宅よりも火災が発生した場合の死者数が半減しているとの結果もでています。警報器一つで命が救われる確率があがるということです。

【新潟市消防局 予防課 貝瀬藤一朗 係長】
「ぐっすり眠っていて、逃げることも難しい。煙を吸って亡くなることも…。火災から身を守るために『住宅用火災警報器』は必須なもの」

それでは、設置が義務化されている「煙式の警報器」は、どこに設置するのが正しいのでしょうか?

【新潟市消防局 予防課 貝瀬藤一朗 係長】
「火災で亡くなる方の多くが就寝中で、火災にあっても避難が遅れる。そこで、寝室の天井か壁の高い位置につける。寝室が2階の場合には階段にも…。“寝室と階段”への設置が、私たちがお願いしている場所」

設置の際にはエアコンの近くは避け、なるべく部屋の真ん中が良いとのこと。
さらに、正しく設置をしていても気を付けないといけないことがあるそうです。

「電池の寿命が大体10年くらいと言われています。設置の義務化から10年以上経っていますので『鳴らなければ無いのと同じ』です。設置とあわせ、定期的な点検のお願いをしています」

“電池切れの可能性”があるので、せっかく設置していても「電池切れして機能しない」なんてことにならないように、定期的に点検する必要があります。

火災警報器の「点検方法」

【新潟市消防局 予防課 貝瀬藤一朗 係長】
「ボタンを押す、もしくはひもがついている場合はそれを引っ張ると、『正常です』という音声が流れるので、誰でも簡単に点検ができます」

「ピッ!電池切れです」
例えばこのような音が出た場合や、点検をしても何も音が出ない場合には、まずは電池の交換をしましょう。

【新潟市消防局 予防課 貝瀬藤一朗 係長】
「10年は電池切れの目安。もしかすると別の原因、湿気などでならないこともあるので、思い立ったら点検をしてみていただきたい」

火事に素早く気付くためにも、設置だけではなく“点検”が必要なんですね。
『火災警報器』のボタンを押すか、紐を引っ張るだけで簡単に確認できますので、設置したものの一度も点検していないという方は是非、今すぐ点検をしましょう!

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