次はどんなお店がオープンするのでしょうか?
7月28日、札幌市にあるイトーヨーカドー屯田店が、24年の歴史に幕を閉じます。店内には、閉店を惜しむ多くのメッセージが。
利用客
「さみしいですね」
「いい店でした」
その後、オープンするのが食生活♡♡(ラブラブ)ロピア。一体どんな店なのか?
安いだけじゃない!行って楽しいスーパー、ロピアの秘密に迫ります!
依頼人(ネコみみさん、70代、札幌市)
「イトーヨーカドー閉店後、新しくオープンする食生活♡♡ロピアとは、どんなスーパーなのか?心配と楽しみの両方です」
イトーヨーカドー屯田店の閉店後、11月にオープンする店こそが、北海道内初出店!
国内外に98店舗を展開する「食生活♡♡(ラブラブ)ロピア」。
一体、どんな店なのでしょうか?
調査員はロピアのある神奈川県に飛びました。
調査員
「ありました!ありました!ロピア発見しました!」
やってきたのは、ロピアの旗艦店、神奈川県の小田原高田店。
約1800平方メートルの広さに、約1万4千点もの商品が並びます。平日の午前中だというのに、この人気っぷりに驚きました。
常連客
「ロピア最高だよ」
「買い物をしていて楽しい。いっぱい買っちゃう。カゴが足りないくらい」
さっそく人気の秘密を調査開始です。
調査員
「見てください、こちらの巻き寿司、マグロがはみ出ています。そして隣の巻き寿司は、ほとんど具のマグロです」
鮮魚コーナーには他の店舗では見かけない、何とも豪快な巻き寿司が並んでいます。
さらに、大トロ、中トロ、赤身が一度に楽しめるブーメランという商品まで。
そして、総菜コーナーに行ってみると…。
調査員
「見て下さい、巨大なシューマイがあります」
ジューシーな肉ダネを、2枚の皮で挟み込んだ巨大シューマイ。
たこ焼きの様に見えるのは、鶏団子にチーズを乗せてバーナーで炙った巨大つくねです。
鰻の蒲焼を丸ごと乗せたお寿司など、他では見かけない珍しい食品がずらっと並んでいます。
OICグループ 広報担当
「ロープライスのユートピアというところからロピアと名前がついている。客に買い物体験を通して楽しんでもらいたい、食のテーマパークを目指している」
「ロープライスのユートピア」で「ロピア」。
「食のテーマパーク」を目指しているということで、店内には…。
調査員
「見てください!あちらに線路があります」
菓子コーナーの頭上には、小型の列車が走行。
また、ポップはカラフルで分かりやすくユニーク、壁画は店ごとに異なるなど、楽しく買い物ができる店作りをしています。
総菜チーフ
「客に『おいしかった』と言ってもらえるとうれしいので、それを目指して商品作りしている」
そもそもロピアは、1971年に創業した精肉店が始まり。
1994年にスーパー業界に参入し、2024年2月期の売上高は4126億円で、2031年度にはグループ売上2兆円が目標です。
急成長の秘密は、ユニークな商品だけではありません。
常連客
「物が安い。種類が多い」
「量も多いので、家族が多いので助かります」
青果コーナーを見てみると…。
調査員
「見て下さい!トウモロコシが1本100円(税抜き)です。ピザ1枚599円(税抜き)で売っています」
さらに精肉コーナーでは…。
調査員
「見てください!国産豚切り落とし、100g89円(税抜き)です。国産鶏もも肉100gで99円(税抜き)です。そしてむね肉は100g59円(税抜き)です」
なぜ、こんなに安くできるのか?
精肉チーフ
「牛肉に関して言えば、一頭買いということで、他社よりも価格を安く抑えられるのと、精肉から始まったということで、受け継がれている、肉を切る技術もあるので」
大容量でまとめ買いを促し、そして、コスト削減。
ロピアがターゲットにしているのは、子どもが2人いる30~40代のファミリー層です。
OICグループ 広報担当者
「支払い方法が現金のみで、常温で飲料やお酒を販売したり、カートにコイン式を導入しており、客自身がカートを戻すことで、人件費などを削減している」
レジを現金のみの支払いにすることで、カード会社に払う手数料を削減。
飲み物は常温販売で、冷蔵庫や電気代などを削減。
独自開発の買い物カートは、4つまでカゴを置くことができます。
100円を入れてカートを借り、定位置に戻せば100円が帰ってくる仕組みで、カートを整理する人件費を抑える徹底ぶりです。
OICグループ 広報担当
「『低価格で高品質な物を客に楽しんでもらいたい』のと、『同じ商品ならより安く、同じ価格ならよりよい物』を提供して喜んでもらいたい」
さらに、利幅が大きなプライベートブランド商品も販売していて、「にんにくぽんず」や「うにしょうゆ」などが人気です。
普通は他社に生産を依頼するところ、ロピアは食品会社などをグループ化することで、独自性のある、お得な商品を開発できるのです。
そんなロピアには一風変わった独自のシステムが…。
OICグループ 広報担当
「ロピアは商店街の集まりをイメージして欲しくて、各売り場にチーフがいて、どんな商品を仕入れて、どんな価格で売るのか経営をしている」
実は、ロピアの売り場は、青果、精肉、鮮魚、総菜、食品の5つで、各売り場には屋号が付いていて、まるで個人経営者のようになっています。
そしてチーフには、仕入れから値付け、パートの採用まで、あらゆる権限が与えられています。
青果チーフ
「売り場に対してのすべての権限が自分にあるので、入荷する商品の値段や鮮度などを、気をつけながらというのは大変ではあるが、おもしろさがある」
鮮魚チーフ
「売り上げに関しても大変だけど、『楽しんでもらうにはどうしたらいいのか?』を毎日考えなければならないので、家に帰っても考えることもある」
OICグループ 広報担当
「各部門が切磋琢磨することによって、『客をどう喜ばせようか』と、売り場の面白さにつながって、最終的には客の満足度につながっている」
調査結果です。
食生活♡♡(ラブラブ)ロピアは、まさに「ロープライスのユートピア」でした。
北海道内での今後のロピアの展開ですが、イトーヨーカドー屯田店が7月28日に閉店し、ロピアが11月にオープンする予定です。
同じ建物内に、新商業施設「CiiNACiiNA(シーナシーナ)」が、8月29日オープン予定です。
また、福住店、琴似店は、2025年ゴールデンウイークごろから順次ロピアが開業予定で、5年で北海道内25店舗を目指すということです。
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