連日の暑さでこれから旬を迎えるブドウにもピンチが迫っています。

農家や県は高温障害から農作物を守ろうと対策に追われています。

「少し動くだけで汗が出てきてだめですね…就農して10年ぐらいたつが、こんな暑かったかなというぐらい暑い」

甲府市蓬沢のブドウ農家 古谷崇さんです。

こちらの畑では今年、巨峰などのブドウが例年より大粒に育ち、この先の収穫が待ち遠しいところだったのですが…

古谷崇さん:
「まだ薄い色のところがある」

心配しているのは着色不良です。

古谷さん:
「ちゃんと着色してくれないと出荷できない。真っ黒になるか不安です」

ブドウが色付かない原因はこの猛暑にありました。

古谷さん:
「夜の気温がある程度冷えてくれないとこれはこのままで終わってしまうかもしれない」

連日の暑さを受け、県の担当課も対応に追われています。

県農業技術課は7月19日と26日に暑さによる農作物の被害のリスクや高温対策をまとめた文書をホームページなどに出しました。
JAや農家に注意を呼びかけています。

県農業技術課 高橋一春技術指導監:
「モモもブドウも含めて日焼けや過熟果、着色が遅れるという懸念がある。今後の天気予報に注意して、しっかり農産物の管理をしてほしい」


また県は、農作物だけでなく農作業中の熱中症対策も徹底してほしいとしています。

こちらの農家でも傘掛けやブドウの葉を適度に残して日陰をつくったり、木が弱らないように肥料を追加したりと対策を重ねています。

古谷さん:
「この甲府で作っている以上、現実にうまくいかない部分はしっかり受け止めるしかないので、その場にあわせた対応をしたい」

当面、続きそうな暑さとの戦い。旬の味覚を守ろうと農業関係者たちは奮闘しています。

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