鎮魂のモニュメントに献花をする津久井やまゆり園利用者の奥津ゆかりさん(左)と永井清光園長=相模原市緑区の津久井やまゆり園で(古川雅和撮影)
式典後、記者会見した黒岩祐治知事は、県内の障害者施設で職員による暴行事件などの発生が続いていることを例に挙げ、障がいが理由の差別や虐待のない社会をつくる難しさを指摘。「何とかして克服していけるよう前進していかなければならない」と語った。相模原市の本村賢太郎市長も共生社会の実現を誓った。 事件で亡くなった美帆さん=当時(19)=の母(60)は、追悼式の後に園を訪れ、ヒマワリのブーケを献花台にささげた。娘の笑顔を思わせる花だという。「夏の雲を見るとあの日を思い出す。安らかに、と皆に声を掛けました」と話した。花を手向けていた近所の元介護職の80代女性は、差別や虐待は「あってはならない」と断じた。(古川雅和、米田怜央) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。