福井県の海水浴場では今月に入って、野生のイルカが人を咬む事故が2件相次いでいます。
海上保安庁は、興味本位で近づかず、すぐ海から上がるよう注意を呼び掛けています。
第八管区海上保安本部によりますと、7月21日に福井県敦賀市内の海水浴場でイルカが出現し、近付いた男子中学生が右手を咬まれて負傷したということです。
さらに26日には、美浜町の海水浴場でやはりイルカに20代の男性が左手を咬まれて負傷したということです。
実は、福井県内の海水浴場では去年もイルカが出現し、肋骨を折る重傷となったケースもありました。
海上保安本部は、イルカを見たら「エサを与えない」「興味本位で近づかない」「すぐ海から上がる」よう注意を呼び掛けています。
◆野生動物に詳しい専門家は…
去年、同じ美浜町の海水浴場にイルカが現れた際、野生動物の生態に詳しいパンク町田氏は、「群れからはぐれた個体ではないか」と推測。イルカが「群れたい」と考えて近付いているのではと話していました。
ただ、人に近寄っているのは、「じゃれている」わけではなく「相手より自分が格上である」と、強い行動で示しているのではないかとも推測していました。
◆イルカは「クマに出くわすのと同じくらい危険」
パンク町田氏は、イルカの生態についてこう話します。
「イルカは、ヌルヌルした魚を捕まえるため、歯は鋭くできています。また体重は100~200kgあり、泳ぐ速さは50~60km/hにも達します。イノシシやクマに出くわすのと同じくらい危険。絶対近寄らないでほしい」
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