私たちの“年金”は どうなるのか?

【70代】
「家計はとびきり無理はないですけど、働いていた時に比べると、だいぶ生活水準は我慢せざるを得ないことがいっぱいありますよね」

【70代】
「年金があるおかげで、ウチらはなんとかやっていける」

厚労省が5年に一度行う公的年金の「財政検証」で、現在60歳までとなっている『国民年金』の納付期間を5年間延長する案が浮上しました。
およそ100万円の負担増となります。

自営業の人が加入する「国民年金」について、現行では「20歳から60歳までの40年間納付する」ということになっていますが、厚労省は「5年延長して、65歳になるまで納付する」場合の効果を検証する方針を示しました。
今年度の保険料、月1万6980円をもとに単純計算すると、5年間の延長によって納付額はおよそ100万円増える計算になりますが、この場合に受け取る金額がどのくらい増えるのかは、これからの試算案で示されるということです。

【50代 会社員】
「半ばあきらめていますけど、できれば支給は早い方が当然いいんですが、私もまだ元気なので、働けるうちは働きたいなと思うので仕方ないんじゃないかな」

【40代 医療関係】
「結果的に貰えるかも分からない状態で、これを払い続けるのもどうなのかって思いますし…。不安しかない感じですね」

【70代 会社役員】
「いいんじゃないんですか。だってみんな元気だもん、うちらの年代も元気だし。年になると、年金のありがたみがよくわかる。やっぱりあったほうがいいですよ」

さらに現役世代では、年金に対するこんな思いも…

【20代 会社員】
「全くもらえないのかなっていうのは思ってます。払っても、今NISAとかもあるので、そうやってちょっとずつでも自分たちで資産作っていかなきゃいけないなって」

5年延長となったとしても「払う」という人がほとんででした。
一方で、子どもや孫の世代のことを不安視する声も聞かれました。

【40代 医療関係】
「どうすることもできないって考えると、抵抗なしで払っていくしかないのかなと。やっぱり自分たちの子どものことを考えて、仕方なく払うしかないかなって」

【70代】
「特に孫の世代ね。どうなるんだろうねって。だけど、納付期間を足していくしかないんじゃないですか。平均寿命が増えていますからね」

この「5年間延長」というのは、あくまでも“案”のひとつで、岸田文雄総理は「年金制度改正の方向性について予断を与えるものではない」としています。
ただ、少子高齢化を背景に現行の年金制度に抜本的な改革が必要とされています。

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