山形県と秋田県で記録的な大雨となる中、この大雨をもたらした梅雨前線の影響は青森県にも及んでいます。
深浦で1時間に50ミリの非常に激しい雨を観測するなど、26日明け方にかけて土砂災害や低い土地の浸水などに注意・警戒が必要です。
激しく地面を打ちつける雨。午後2時過ぎの青森県五所川原市です。急に降り出した雨であたりは白く霞んでいます。気象台は25日午後に青森市と五所川原市に大雨警報を発表。(25日午後8時過ぎに青森県青森市・五所川原市の警報は解除されました。)
午後5時半までに観測された1時間の最大雨量は深浦で50ミリ、鰺ヶ沢で30.5ミリ、黒石で28ミリとなっています。深浦の3時間の最大雨量は、7月の観測史上最大となる74ミリとなりました。また、青森市大釈迦では国交省の観測所で1時間に30ミリの雨を観測しました。
五所川原市民は
「急に大雨降ってきて、びしょびしょになりました。Q傘はさせなかった?A自転車なので(傘を)持っていなかった」
鯵ヶ沢町民
「これから晴れればいいけど何日も続けば怖い」
山形県や秋田県で記録的な大雨をもたらした活発な梅雨前線。
青森県内は、その梅雨前線上の低気圧や湿った空気の影響で一時、激しい雨となりました。
村上怜生記者
「1時間ほど前から大雨が降りはじめ、道端では水たまりができています」
青森県内では25日にかけて大気の非常に不安定な状態が続く見込みで、26日午後6時までの24時間に降る雨の量は多い所で、県内全域で80ミリと予想されています。
青森地方気象台は26日明け方にかけて、大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒を呼びかけています。
雨について気象予報士の解説
青森県は梅雨前線に向かって湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となっています。秋田県や山形県を中心にかかっている雨雲。
一部青森県にも活発な雨雲がかかり始めていまして、午後6時過ぎ現在、雨のピークを迎えている青森県内です。24時間の降水量を見ますと、津軽を中心に大雨となっている状況。
雲の予想と気圧配置です。梅雨前線は青森県の南に停滞しているんですが、湿った空気が流れ込んで青森県も25日午後を中心に活発な雨雲がかかっています。予想雨量は夕方にかけて多いところで80ミリ予想ですが、その雨の中心はどうやら25日夜がピークということになりそうです。
今後の見通しですけれども、25日午後7時には一部活発な雨雲がかかっていましたが、青森県内を通過する見込みとなっています。山沿い方面を中心にですかね。その後、1時間ごとに動かしていきますと、活発な雨雲が濃い青森県を通過していきます。24日の予想よりもだいぶ黄色い部分は少ないとはいえ、25日夜、青森県は雨のピークを迎える見込みとなっています。
その雨の中心は、夜遅くになりますと北部の下北中心に移ります。この雨のピークは25日夜がピークとなりまして、その後海上へ抜けていくとみられます。その後は日中天気が落ち着くという状況ですから、特にこのあと、25日夜遅くにかけて、大雨災害に厳重に警戒してください。
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