原子力発電で出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のごみの最終処分について、国などが開く説明会が上田市で開かれました。

「本説明会は、上田市に処分場を作るのではないかと心配されて参加された方もいらっしゃると思います。ですが決してそうではございません」

24日夜、市内などからおよそ25人が参加した説明会。

国が高レベル放射性廃棄物の最終処分の方法として法律で定めた地層処分について理解を深めてもらうことなどを目的に、2017年から全国で行っているもので、県内では4回目の開催です。

「核のごみ」は、使用済み核燃料を再処理した際に出る高レベルの放射性物質を含む廃液をガラスと混ぜて固めたもので、「ガラス固化体」とも呼ばれます。


地層処分は、「核のごみ」を金属や粘土などでできた容器に入れ、地下300メートルより深いところに埋める方法ですが、説明会では住民から安全性を問う意見などが出されました。

市内から参加:
「311(東日本大震災)が一番大きいですよね。他の国でも(事故が)ありますよね。やっぱりそれは起こることなんだから、それは正直に言ってほしいな」

経済産業省放射性廃棄物対策課 丹貴義(たんたかよし)課長補佐:
「既にガラス固化体に換算すると2万7000本に相当する廃棄物が存在しているという問題がありますので、まずこれをひとりでも多くの皆様にお伝えしたい」

国は処分地を1か所作る計画ですが、まだ候補地はなく、選定に向けた第一段階の調査を北海道と佐賀県の3つの町と村が受け入れています。

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