暑さが続く夏ですが、少しでもひんやりするスポットで涼みたいところ。そんな場所を“ひんやりレベル”別に紹介します。

■涼しいを通り越して寒い? 平均温度が0~1度前後の洞窟も

上村彩子キャスター:
まずは群馬県上野村にある「不二洞」です。全長2.2キロですが見学コースは約600メートルで、40分ほどで1周歩けます。

洞内の温度は約10度と、これでもずいぶんひんやりですが、ひんやりレベルは1とさせていただきました。

続いて、ひんやりレベル2なのは栃木県宇都宮市の「大谷史料館」。レベル2だと、年間平均温度は8度前後です。

地下採石場跡につくられた資料館で、地下30メートル、約2万平方メートルの大きな空間が広がっています。球場が一つ入るぐらいの本当に大きな空間で、“異世界の地下ダンジョン”のようだということです。映画の撮影地にもたびたび使われ、「翔んで埼玉」もいくつかシーンを撮影したということでした。

そして、ひんやりレベル3にまいりましょう。山梨県鳴沢村の「鳴沢氷穴」です。レベル3ということで、平均温度は0~1度前後。

1年中氷に覆われる竪穴型の洞窟で、全長は153メートル、所要時間は約15分です。やはり夏だとたくさんお客さんが訪れるそうで、8月中旬は、多いときだと1日で3000人の方が訪問するということでした。

さすがに平均気温0~1度だと、担当の方も「涼しいを通り越して、ちょっと寒いです…。ダウンジャケットとは言いませんが、長袖は必須です」と話しています。行かれる方は、絶対に長袖を持って行ってください。

井上貴博キャスター:
1回行きましたが、本当に半袖だと大変なことになるので、ダウンジャケットというのは大げさではないと思います。少し薄手のダウンジャケットぐらいはあってもいいです。あと、夏はものすごく混んでいます。

ホラン千秋キャスター:
でも、どこかしら地下や洞穴に入らないとひんやりできないんだなという…。今村さんはどこで涼を取っていますか?

歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
山口県の「秋芳洞」など好きです。ちなみに、こういう鍾乳洞で日本最古だと思われるのは岡山県の「備中鐘乳穴」で、平安時代の「日本三代実録」に記録されています。

■流しそうめん、ビール工場…“夏の風物詩”を涼しく堪能!

上村キャスター:
夏の風物詩を涼しいところで楽しみたいという方には、こちらのスポットがおすすめです。屋内で涼しく流しそうめんを楽しめる「流しそうめん大地庵」が、7月7日に茨城県常総市にオープンしました。

なんと“紅白そうめん”というものがあって、イチゴを練り込んだオリジナル麺を食べることができます。ほんのり香りがするそうです。道の駅もすぐ近くにあって、都内から車で1時間ほどで行けるようなスポットです。

続いて、東京都府中市の「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野」。ツアー料金は大人1000円(20歳未満は無料)で、ビールの工程などを学んだあとに、キンキンに冷えた出来立てのビールを最大3杯まで試飲が可能ということです。太っ腹でですよね。

さらには夏の定番スポット・江の島にもひんやりできるスポットがありました。神奈川県藤沢市の「江の島岩屋」です。江の島のエリアで最も奥にある「海食洞窟」で、洞窟内の温度は約20度。夏の風物詩を、涼しいなかで楽しめます。

というのも、「江の島灯籠2024」というイベントが8月31日まで開催されています。他の「江島神社」などのライトアップは夕方からですが、こちらのスポットは洞窟の中で暗いため、朝から幻想的な光景を見られるということです。

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<プロフィール>
今村翔吾さん
「塞王の楯」で第166回直木賞 受賞
歴史・時代小説家
30歳までダンス講師

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