大分県にある宇佐市民図書館で展示用の教科書126冊を紛失した問題で、利用者1人が誤って持ち帰ったとして107冊を返却し、市教委に謝罪していたことがわかりました。

宇佐市民図書館では今年6月18日から7月1日まで、小中学校で使用する教科書の見本を展示していて、このうち126冊が紛失していました。

市教委は警察への被害届の提出を検討していましたが、紛失を発表した翌日の7月4日、図書館の利用者1人が107冊を返却したということです。

この利用者は複数回にわたって教科書を持ち帰っていて、市教委に対して、「リサイクル用の本と勘違いした」と説明し、謝罪しました。

市民図書館では4月23日から5月31日に教科書の展示と同じ場所で、不要になった図書館の本を段ボールに入れ、来館者が自由に持ち帰れる『ブックリサイクル』を開催。会場に掲示版を設置して「ご自由にお持ち帰りください」と案内していました。

ブックリサイクル(今年5月):宇佐市提供

教科書の大半が返却されたことと謝罪を受けて市教委は被害届は提出しないとしています。一方、残る19冊については引き続き返却を呼びかけています。

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