鹿児島県警の不祥事を巡る続報です。トイレで女性を盗撮したとして県警の元巡査部長の男が起訴された事件で、本部長の指示が誤って伝わり、捜査が一時中断されていた間にも、男が盗撮をしていた疑いがあることが分かりました。

起訴状などによりますと、枕崎警察署に勤務していた元巡査部長・鳥越勇貴被告は、2019年9月から去年12月までの間、女子トイレに侵入し、女性を少なくとも80回盗撮したとされています。このうち9回は勤務中でした。鳥越被告は停職3か月の懲戒処分を受け、依願退職しています。

この事件を巡っては、警察の内部情報を漏えいしたとして逮捕、起訴された前の生活安全部長・本田尚志被告が「野川本部長が隠蔽しようとした」と主張。

一方、野川本部長は隠蔽を否定し、県警は「本部長の指示が誤って伝わり、去年12月23日と24日の2日間、捜査が中断された」と明らかにしています。

しかし、その後の県警への取材で、鳥越被告のスマートフォンから、捜査が中断された去年12月23日に撮影した盗撮画像が見つかっていたことが新たに分かりました。

当時、枕崎警察署では「捜査を中断して大丈夫なのか」との声が署員から上がり、捜査を再開したことが分かっていますが、県警は「当時は容疑者として特定されておらず、捜査を続けていたとしても犯行を防止できるわけではなかった」としています。

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