柏崎刈羽原発の再稼働をめぐる動きです。新潟県内への「メリット」。この言葉が再稼働議論の中でキーワードになりそうです。

22日、齋藤健 経済産業大臣のもとを訪れた自民党県連の幹部。花角知事も要望していた避難道路の整備などの安全対策に加え大臣に求めたのは…

【自民党新潟県連 岩村良一 幹事長】「本県だけがリスクを背負っているという県民感情があるものですから、国・事業者・商工団体に対して経済的なメリットを感じることができるような取り組みの実施をお願いしたい」

再稼働した場合の県内への「経済的なメリット」です。
事故のリスクがある一方で電力が供給されるのは主に首都圏であるという事情を踏まえ「県民感情」への配慮を求めました。

【齋藤健 経済産業大臣】「今後とも原子力を利用していくためには、新潟県のご理解とご協力が不可欠。しっかりと受け止めて、今後改めて回答させていただきたい」

面会後、自民党県連の岩村良一 幹事長はメリットの具体例として「一番わかりやすいのは企業誘致」だとし、「どういう動きが出てくるか、それを県民がどう感じるかが重要」と述べました。

一方…
【自民党 茂木敏充 幹事長】「原発も含めてCO2を出さない電源をいかに確保していくか、電力をいかに確保していくかが極めて重要になってくる」

先週末、長岡市を訪れた自民党の茂木敏充 幹事長。その発言の中にも「立地地域のメリット」という言葉がありました。

【茂木幹事長】「電源の立地地域がメリットを受けるようなシステムをどう作っていくか、これも大きな課題だと考えている。年内には大筋の方向を決めて、年度内には内容を確定していきたい」

自民党本部も意識する再稼働の「メリット」。能登半島地震を受け原発事故の際の避難などに対して県民の不安が募る中、今後、この「メリット」を含めて再稼働の議論が進んでいくとみられています。

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